「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」【再掲載】

「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」【再掲載】

乳児連れのパパ・ママの7割が「乳児用の防災備蓄で何を揃えたらいいのか分からない」という実情。

大人用の防災備蓄は多くのメーカーより様々なグッズが販売されています。
また、防災セットなどもECサイトで販売されていますが、乳児用となると
一部の防災セットがありますが、実用的なのか?それだけでいいのか?など
多くの疑問があるかと思います。
本当に必要な物なのか?実用性はどうなのか?優先順位はどうなのか?など
企業や自治体などの備蓄されているアイテムなども紹介しながら解説していきます。
※保護者の方の備蓄は考慮されておりません。
※離乳食のアプローチは含まれておりません。

【赤ちゃんの防災備蓄品に必要なアイテム】
①授乳用アイテムグッズ(必須)
②オムツ関連グッズ(必須)
③着替えやタオル類
④体温計、爪切り、綿棒、はさみ等(衛生物品)
⑤母子手帳、保険証・乳児医療証、お薬手帳等(書類関係)

上記のアイテム群が必要になってきます。特に①と②は必須になりますので必ず揃えることをお薦めします。

 

『国や自治体の備蓄の考え方』

国や自治体での備蓄のほとんどが粉ミルク(缶)と使い捨て哺乳瓶程度です。まれに力を入れている自治体ではオムツや加温器、液体ミルクの備蓄をしていますが、実際には赤ちゃんの授乳までのアプローチやオムツの重要性、3日間の備蓄のプロセスができていないのが実情です。皆さんはご存知の通り、粉ミルクと使い捨て哺乳瓶だけでは授乳ができません。また、すべての赤ちゃんに3日間分の備蓄を蓄えるスペースと予算がありません。

あくまでも各自の備蓄で足りなくなった場合の『補充』程度だと考えておいた方が良いでしょう。

 それらを考慮した上での備蓄が必要となりますが、完璧な備蓄を備えるとなると使わないかもしれない物への予算や、保管しておくスペースの問題など各家庭でさまざまな事情があります。お住いの地域の特性や災害時のステージ、それぞれをシミュレーションした上で「最低限の備蓄から余裕のある備蓄」までを参考にして頂ければ幸いです。

 

必須アイテムの理由:①『授乳用グッズ』

赤ちゃんは栄養と水分補給をミルクだけで補います。代謝が良く、汗をかき泣く事も生活の一部です。小さい体に留めておける水分量も少ないので、日頃の授乳回数も多いのが当たり前なのです。それが12回の授乳が出来ない環境になってしまうと「脱水症状を引き起こすリスクが急激に高まります。」命に係わる脱水症状を引き起こした場合、病院での点滴が必要となりますが、避難時災害時での緊急搬送にはあまり期待を持てません。
授乳関連のグッズは無駄にならない備蓄方法がありますので、必ず備蓄してください。

 必須アイテムの理由:②『オムツ関連グッズ』

オムツ関連は確かに必要だけど必須なの?というイメージを持たれている方もいるでしょう。なぜ必須なのか・・・答えは「感染症のリスク」が高くなるからです。おしっこやうんちをしたのにオムツをそのまま長時間放置してしまうと、尿道から菌が入り込み感染症に繋がります。これもまた緊急搬送という事態に陥りますので、おしりふきも含めて必ず備蓄してください。オムツ関連グッズも無駄にならない備蓄方法がありますので後ほどご紹介していきます。

 

地域特性と災害の種類
一言に防災といっても種類が異なります。

①お住まいの地域の直下型大地震
②近県の地震や水害などによる帰宅困難
③台風よる水害、暴風、土砂災害、津波による一時避難

①に関してはライフラインが使えるものと考えない方が良いでしょう。
ほぼ交通機関はマヒしますので、国や自治体の備蓄品が届くまで時間がかかること、また、備蓄品が必要な場合は、配布される可能性のある避難所に移動し留まる必要性があります。
但し、被害状況によっては赤ちゃんの安全を優先する必要がある為、ライフラインが整っている地域への避難が必要になる場合があります。
(※必要とされている備蓄量は3日分。)

 ②はライフラインは使えるが外出時に起きた場合の事を考えなければなりません。
2011年に起きた東日本大震災時には都内を中心に大規模な帰宅困難が発生し、帰宅に68時間、多い方で12時間もかかってしまったケースもあります。また、帰宅困難では孤立しがちになりますので、ある程度の想定は必要となります。※備蓄量目安:1日程度

 ③は一時避難となりますが、台風などの影響を受けやすい地域や河川や沿岸沿いにある場合では特に重要となります。
地域特性がでる一時避難ですが、避難所で防災備蓄品はほぼありません。時間が経つにつれ毛布や飲み物、食料(おにぎり)が徐々に配布される程度です。※備蓄量目安: 2日分~

 以上の様に、防災備蓄といっても必要な物が変わってきます。もちろん100%潤沢な防災備蓄をすることは良いのですが、実際に避難する場合は「一度に持ち運べる量に限りが出ます。」
※荷物を取りに戻ることはほぼ不可能と考えてください。

「赤ちゃんを抱っこしながら大量の荷物を持ち、天候などにより足元の不安定さや、視界に制限がかかる可能性があります。」無理のない荷物の量を選定するのをお薦めします。

また、自宅での避難生活用の備蓄(ライフラインに頼らない)と避難時の備蓄は分けておくのがベストでしょう。

 

 

赤ちゃんの為の防災備蓄【過去ブログ】
「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」~ オムツ関連編 ~
「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」~哺乳瓶編~
「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」純水・ミネラルウォーター編
「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」~ミクル編~
「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」

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