「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」純水・ミネラルウォーター編

「Loiposが考える赤ちゃんの為の防災備蓄」純水・ミネラルウォーター編

【純水・ミネラルウォーター(軟水)/お湯】編

ミルクを作る際には、WHO(世界保健機構)が定めるガイドラインに沿って調乳する必要があります。

ガイドライン上では粉ミルクに含まれているサカザキ菌とサルモネラ菌が含まれている可能性がある為、70℃以上のお湯で作ることを推奨されており、日本でも徹底した指導がなされています。また、サカザキ菌は粉ミルクの製造環境により日本製の粉ミルクでも微量ですが含まれております。サルモネラ菌は製造過程では混入することはありませんが、調乳中に混入する事がまれにあるようです。

 

この菌は70℃環境下(高温域)に弱い為、調乳では70℃以上のお湯で作るよう指導されています。

菌全般の特性として注意しなければならないのは30℃~40度程度の温度域では菌の繁殖リスクが高い為、調乳後2時間以内に飲ませるようにとなっています。

2時間を経過したミルクは捨てるよう指導されています。

 

  • ミルクを作る際のお水について

 一般市販されている「純水」とミネラルウォーター、水道水が主に推奨されております。

これらのお水も70度以上のお湯にしてから調乳用のお湯として使用するようになっています。

それぞれのお水の性質

・純水・・・・純水とは限りなく不純物が入っていないお水のことを言います。

・ミネラルウォーター・・・ミネラルウォーターでも種類が2種類あります。

       軟水と硬水の2種類ですが、調乳時では軟水を推奨されています。

       軟水と硬水の違いはお水に含まれている不純物(ミネラルなど)の違いです。

       ※ミネラル成分は赤ちゃんの胃や腸、腎臓に負担がかかります。

・水道水・・・日本の水道水はカルシウムやマグネシウムが少ない軟水です。

       よって、ミルクを作る際にも適していますがカルキを多く含んでいるため

一度、沸騰させる必要があります。

 

気を付けていただきたいのは、湯冷ましとして常温で使用しない方が良いということです。

例えば、240㏄のミルクを作る際に半分の120㏄を70度以上のお湯で作り、残り120㏄を加熱してない常温水を入れてしまう事です。日本の水道水は安全ですがカルキが多く含まれていたり、ミネラルウォーターもどのように管理するかで安全性の担保ができないということになりますので推奨されていません。唯一加熱しなくても湯冷ましとして使用できる純水がありますので、使用する場合はそちらの純水を使う事をお薦め致します。

※森永乳業「やさしい赤ちゃんの水」

 

【まとめ】

70度以上のお湯を作る要素には2つの要素があります。

  • 粉ミルクに含まれている菌を除去する目的。
  • 調乳用のお水をより安全性を高める目的。

 

赤ちゃんに飲ませるミルクですので、この二つは特に気を付けておくことが必要です。

 

避難時などでは70℃のお湯を作るのはかなり困難ですが必須になります。

自治体や企業の防災備蓄品は液体ミルクよりも粉ミルクを備蓄している割合が高いので

すが、お湯まで作れる環境を考えていませんので、お湯が作れるアイテムを備蓄しておくことをお薦めします。

※ライフラインに頼らず70度以上のお湯を確実に作れる「かんたん湯沸かし器Pot」をお薦めします。

 

赤ちゃんの為の防災備蓄【過去ブログ】
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